- 本の紹介。
- 「詩的私的ジャック」
- 森博嗣/講談社ノベルズ
- お馴染みの犀川創平シリーズ、第4段です。
- 相変わらず、読む順番がばらばらです(笑)
- 今回も「密室」殺人です。もちろん「密室」
- というのは本当に密室なのではなく「一見する
- と出ることは不可能な部屋」というのが推理小
- 説での常識。どんな密室を作るか、と言うこと
- に頭を悩ませるのが普通の作家でしょう。
- しかし、この作品では密室はいとも簡単に解
- かれてしまいます。
- どうやって密室を作るか、より何故作った
- か。HowよりWhyが重要なんです。警察の
- 捜査においてはまず動かぬ物的証拠をつかみ、
- そこから容疑者を割り出すことが第一。
- つまり、どうやって殺したか、などは容疑者
- に自白させればいいのです。物的証拠が出ない
- 場合、この方法は詰まってしまいます。そこで
- 探偵の出番、と言うわけです。
- HowよりWhy……。密室という謎を解い
- ても犯人に近づくわけではない。だからまずは
- 犯人の心理を考える。ミステリファンの心を揺
- さぶる「密室」という要素をいとも簡単に片づ
- けてしまう論理性こそこの作品の魅力でしょう。
- これこそ理系推理小説です。
- さて、今日は「ラッシュ・アワー」の感想。
- 僕は昔からジャッキー・チェンのファンでし
- た。あの体を張ったアクションをいつまで続け
- ることが出来るのか心配だったのですが、歳を
- とってもジャッキーは健在。昔は熱血な役ばか
- りでしたが演技に渋みも出ています。
- ジャッキー・チェンが扮するリー刑事は最初、
- 英語がわからない振りをしたりとなかなか曲者
- ぶりも発揮。
- 相棒役、クリス・カッターのマシンガンのよ
- うなトークと合わさって見所は2倍です。
- ジャッキー・チェンは銃撃戦のアクションが
- 好きではないそうです。撃ち合いがメインとな
- る通常のハリウッドアクションと違い、この映
- 画のアクションは撃たせずに相手を倒すことが
- 中心となります。やはり、ここですごいのが
- ジャッキー・チェンの動き。落ちている銃を手
- で拾うのは当たり前。手が出なければ足が、足
- も無理なら転がったり、周囲の物を利用したり
- と一瞬も止まることなくアクションが展開しま
- す。ファンならば見に行きたい一本。また、普
- 通のアクション映画に飽きている人にもお勧め
- です。
- 今日は映画の試写会に行って来ました。
- その前にジャッキー・チェン主演の「ラッシュ
- アワー」も見たのですがそちらは明日、紹介する
- 事にします。
- さて、行ったのは「ユー・ガット・メール」の
- 試写会。トム・ハンクス、メグ・ライアン主演の
- ラブ・ストーリーです。
- 大規模書店の御曹司、ジョー(トム・ハンクス)
- が毎日のようにメールを交換する相手は小さな子
- 供向け書店の経営者、キャスリーン(メグ・ライ
- アン)だった。
- ライバル同士の二人だが、顔も本名も隠してい
- るネット上では何でも話し合う仲。
- そして、二人は会うことになるのだが……。
- という物語です。
- ユーモアに富んだ演技をするトム・ハンクス、
- そして30を過ぎても可愛く見えるメグ・ライア
- ンの二人がとても魅力的。会話の一つ一つが記憶
- に残ります。
- 細かいところを置いといて、全体の印象はとて
- もいい映画。芸術とかメッセージとかそういうも
- のを抜きにして、本当に楽しんでみられる映画で
- した。
1月26日
- 本の紹介
- 「ゆきあたりばったり文学談義」
- 森毅/日本文芸社
- 京都大学の数学者であったという得意な経歴を
- 持つ評論家、森毅のエッセイです。
- この作者、文学部とかの出ではないんですね。
- だから系統的に本を読んでいなくて、とにかく
- なんでも読む、と言う人なんです。こういう読み
- 方って親しみが持てるんですよ。僕も何かを追求
- するというタイプじゃなくて読みあさる方ですし、
- 大学も理系ですから。
- この本はタイトルにあるような「文学談義」と
- 言うよりは著者の読書遍歴を語るような内容で、
- 時代の違いなども含めていろいろと興味深く読め
- るのですが、知的貧乏の家に育ったと言うだけ
- あって小学生の頃からずいぶんといろいろな本を
- 読んでいます。今で言えば、小学生が村上春樹や
- 吉本ばななを読んでしまうようなものです。翻訳
- ものなども子供向けではなく、完全翻訳した作品
- を読んだ、と書いてます。これに関してですが、
- 小学生の頃などにいわゆる名作を児童向け文庫な
- どで読んで、それで終わりにしてしまうのはかな
- りもったいない話です。例えばホームズなどは大
- 幅に話が簡略化されたり、カットされたりして本
- 来の作品の魅力を損なっていますし、元々少年向
- けでも、十五少年漂流記などは多少、話が変えら
- れたりしています。昔、子供向けで読んで記憶に
- 残った作品などはもう一度、本格的な翻訳で読ん
- でみると面白いですよ。三銃士などはお薦め。
- 本好きの人と本の話をするのはとても楽しいも
- のです。このエッセイはそんな楽しみを提供して
- くれました。
- 本の紹介
- 「クラウド・コレクター
- 〜雲をつかむような話〜」
- クラフト・エヴィング商會/筑摩書房
- 前に紹介したクラフト・エヴィング商會の本
- です。今回は商會の創始者がアゾットという国
- を旅してまとめた旅行記を編集した物、という
- 事になっているのですが最初でいきなり「これ
- は祖父が記した架空の本である」と作者(商會
- の三代目)は言います。
- これは作品にはまりこむ事を目的にしたもの
- ではなくそもそも架空である、という事を楽し
- むための本なのです。
- 冒頭に、望永遠鏡という双眼鏡が出てきます。
- それは、永遠の彼方にある物を見るための道
- 具です。永遠の彼方、つまりずっと真っ直ぐ
- 行った先、地球を一周したところにあるのは自
- 分の背中なんですね。だから、望永遠鏡の先に
- は自分の背中があるのです。
- 架空の国アゾットで起こる様々な出来事は常
- に何かを象徴的で、ただの空想ではなく一定の
- テーマに沿って書かれたものである事がわかり
- ます。この本は、旅行記の作者の孫がそれを読
- み解いていくといったものになっています。
- 第二次世界大戦という現実の中、商會の初代
- は何を夢見てアゾット旅行記を書いたのか。
- それを知るために、読んで一緒に旅をしてみ
- ませんか?
- 本の紹介
- 「仮面舞踏会〜伊集院大介の帰還〜」
- 栗本薫/講談社
- 知人の薦めで読みました。この作品は伊集院
- 大介シリーズの最初の作品ではないのですが、
- なかなか印象深いものでした。
- 伊集院大介という探偵について、僕はよく知
- らないし、この作品でも大活躍するというわけ
- ではないのですが、物静かで繊細なそのキャラ
- クターにはなかなか惹かれるものがあります。
- さて、印象深い理由なのですが、それはこの
- 作品がネット世界を扱っていると言うことです。
- 大手パソコン通信のアイドル、HN「姫」が
- 初めて出席したオフ会で殺される。ワトソン役
- のパソコン少年、滝沢稔はネットを通じてその
- 真相を知ろうとします。
- これを読んでいる人ならばみんな知っている
- 事ですが、ネットというのは顔の見えない相手
- とのコミュニケーションが成立するところです。
- だから、相手の言葉から実際のその人という
- ものを感じ取り、どういう人間なのかを考える
- ことは誰もがする事でしょう。
- そう、ネット上でのコミュニケーションでは
- 誰もが想像力、推理力を働かせています。ある
- 意味、誰もが探偵と言えるかも知れません。
- 作者、栗本薫はパソコン通信歴が長いらしく、
- おそらくは自分の経験を通してこの作品を書い
- ているのでしょう。伊集院大介は作品中でパソ
- コン通信に関心を示し、やがてこれが世界の半
- 分になるだろう、と言います。
- 現実、パソコン通信とは多少マニアックな世
- 界でしたが、インターネットが普及してからと
- いうもの、様々な人がネットの世界に入って来
- ているわけです。
- 現実の世界と同じように、ネットにも人間関
- 係というものがあり、人気者が出たり喧嘩をし
- たりします。この事件は、そういう人間関係と
- 現実世界での人格のギャップから生まれたもの
- です。しかし、それは決してネットの弊害では
- ないのです。読めばわかります。
- この作品を読んで、ネットを始めた人もいる
- と思います、きっと。
- 昔から金縛りにあった人の話というのは聞いた
- ことがありましたが、僕はなったこがありません
- でした。
- おたふく風邪やこむらがえりや、親不知を抜く
- などの事はやはり一通り経験しておいた方がいい
- のです、経験として(笑)
- さて、金縛りという物を初めて知ってから十数
- 年……。ついに金縛りを経験しました!
- と、言うかひょっとすると金縛りにあった夢な
- のかも知れないですが……。
- 今日の朝方、寝ていてふと目を覚ましたら誰か
- が入ってくるような気がして、目を開けようとし
- たらこれが開かないんですよ。動こうとしても動
- けないし。半分は夢うつつでこれが金縛りなんだ
- なと思いつつ、やはりまた人が部屋に入ってくる
- ような気配がして、それを3回くらい繰り返しま
- した。誰も出ていって無いのに人が入ってくるわ
- けもないし(布団を敷いたらそんなスペースはな
- い)どうせ動けないなら寝ようと思って、次に目
- がさめたらすっかり朝でした。
- 起きてから、今まで聞いた金縛りの話というの
- は上に何か乗っているとかそんな感覚も含めて本
- 当なんだな、と妙に納得。前に知人が、熱でうな
- されて汗をかくから妙な夢を見るのか、夢を見る
- から汗をかくのか? といった疑問を口にしてい
- ましたが、やはり感覚としては身体の異常に反応
- して夢を見るんだな、と思いました。
- まあ、そんなところ。今日はこの話を書くこと
- ばかり考えていました(笑)
- 今日は新宿紀ノ国屋のオークヴィレッジギャラリー
- でやっていたクラフト・エヴィング商會の作品展覧会
- へ行ってきました。
- クラフト・エヴィング商會というのは本当にはない
- 架空の不思議な商品の説明書や地図、書物などを作る
- 二人組のユニットです。
- 僕も知ったのはつい最近で、ひょんな事から行って
- みました。会場はそんなに広くないスペースで一部屋
- しかなく、壁際に鎖で仕切られた場所があり、そこに
- 様々な瓶が並べられた棚と、古い書物などが入った引
- き出しが置いてあるだけなのです。
- 実はまだ、クラフト・エヴィング商會の作品を読ん
- だことはなかったのですが、これが架空の作品群なの
- だなと思いつつ、入り口で渡された双眼鏡を覗いてみ
- ました。すぐ近くの物体を双眼鏡で覗くというのも実
- に不思議な感覚です。そういった商品が置かれた店内
- を「探検」している気分でした。スタジオジブリの映
- 画「耳をすませば」を見ている方にわかりやすく説明
- するなら地球屋の雰囲気ですね。
- さて、早速クラフト・エヴィング商會の本、「どこ
- かに○いってしまった○ものたち」と「クラウド・コ
- レクター」を買って帰り、前者の方を読んでみたので
- すが、十四種の楽器の音を別々に収録し、同時に十四
- の蓄音機を動かすことによって本物のコンサートのよ
- うに立体的な音が楽しめる「立体十四音響装置」や、
- 光りを吸い取って闇を作り出す「アストロ燈」など、
- 存在しなかったはずなのに、懐かしい感覚のする……
- 現代でなく過去になら存在を許されたような商品の
- 数々を楽しむことが出来ました。
- 最も、それらの商品は実際に存在したとしても使う
- 人間の想像力が必要不可決でしょう。仮に実用的でな
- くても手元に置いてあれば楽しめる、そんな存在です。
- 「どこかに○いってしまった○ものたち」は筑摩書
- 房から2520円で発売されています。
- なかなか良い本に巡り会いました。
- 「スキップ」
- 北村薫/新潮社
最近の読書傾向を見れば、北村薫にはまっている- のは明らかでしょうが、やっぱりこの人の作品はい
- いのです。
- この「スキップ」は何の予備知識もなしに読みま
- した。まあ、普通はそう言う事ってないですよね。
- 作者に対する絶対の信頼、つまり今までに一度も
- はずれを引いたことがないと言う事実があるため、
- 全く中身のわからない本でも読めるのです。
- さて、「スキップ」は時間をスキップしてしまう
- という話です。タイムトラベルものというのは結構
- ありますが、これはかなり深刻な時間の超越でした。
- 主人公、一ノ瀬真理子は17歳、高校2年生。し
- かし居眠りをして気がつくと、そこにいたのは42
- 歳の桜木真理子でした。結婚し、娘が一人。そして、
- 17歳からの25年の記憶はないのです。
- 記憶喪失という症状がありますが、それでは絶対
- に説明のつかない現象が起こります。真理子は42
- 歳の自分が生きる世界の知識が全くないのです。
- 娘は一瞬前までの自分と同じ歳、まだ親しみも湧
- くというものですが、夫に対しては顔も見られない
- 状態です。どうすれば元に戻れるのか? そう考え
- つつもとりあえずは目の前にある現実を生きていか
- なければなりません。高校2年生だった真理子は学
- 校教師という立場で生徒を教えなければならないの
- です。42歳でも心は17歳。若い心を持った教師
- は元来の性格もあって、やはり人を惹きつけます。
- しかし、42歳の自分として生きるうちにやはり
- 無くなった自分の25年間が重くのしかかるのです。
- この作品、ページをめくるのがつらいです。書か
- れていることがつらいのではありません、主人公は
- あくまでポジティブに、明るく今を生きています。
- しかし、失われた過去はそしてこれからの未来と
- いうものを知ってしまうのが恐い。主人公と同じよ
- うに、読者もまたそれらと向き合わされます。
- はたして結末は……?
- それは、皆さん、自分で読んで下さい。
- これは、本当に良い作品だったと思います。
- 本の紹介。
- 「コズミック」
- 清涼院流水/講談社ノベルズ
「今年、1200個の密室で1200人が殺- される。誰にも止めることはできない」
- 密室卿と名乗る人物の予告通り、1994年
- 1月1日から1日3人の人間が密室で首を切ら
- れて殺されていく。周囲の人間は誰も不審な人
- 間を目撃しておらず、犯行の方法も不明……。
- 解決不可能とも思われたこの事件に、日本
- 探偵倶楽部……通称JDCが立ち上がる!
- ……という話なのですが、常識を覆すほど
- 大きなこの事件、冗談かと思うでしょう。
- もちろん、これは真面目なミステリではあり
- ません。かと言って「ギャグ」と一言で片づけ
- てしまえる作品でもないんですね。
- 言うならばミステリというジャンルそのもの
- に対するパロディーとでも言うべきものです。
- JDCというのは難事件専門に結成された組
- 織で一人一人が独自の推理法をマスターしたエ
- キスパート。あいまいな現象を直感的に理解す
- るファジィー推理(女の勘とも言う)やテーゼ
- とアンチテーゼを融合して次の推理へと展開さ
- せるジン推理、あらゆる状況、証拠を疑うこと
- から推理する懐疑推理……。
- 中でもJDCのエース、九十九十九(つくも
- じゅうく)の推理は証拠が一通りそろうと自動
- 的に真相が見えてしまうと言う推理を越えたメ
- タ推理……通称「神通理気」まど、まるでアメ
- コミヒーローのように一人一人が超推理能力を
- 持っているのです。
- ……と真面目に解説してしまうのもなんなの
- ですが、ミステリや言葉遊びが好きな人ならこ
- の手の込んだ冗談を充分に楽しめるはず。
- 図書館ででも借りて読みましょう!
- 今まで、パソコンゲームってほとんどやった
- 事がなかったのですが最近、知人に紹介された
- EscapeVelocityというゲームに
- はまっています。内容は、自分の宇宙船を操作
- して恒星間を飛び回り、いろいろな輸送依頼を
- こなしつつ商売をする、というものです。
- いわゆるスペオペの世界なのですが、いろん
- なプラグインがあって、僕はスターウォーズの
- 世界で商売してます(笑)
- 舞台はエピソード7、つまり映画「スター
- ウォーズ3」の直後です。帝国の残党掃討の
- ためにいたるところでX−ウイングの編隊が
- 帝国軍の宇宙戦艦、スターデストロイヤーと
- 戦闘を繰り広げられていて武装の貧弱な民間
- 輸送船は逃げまどうばかり。そんな緊張感が
- たまりません。ちなみに、知人はスタート
- レックの世界で遊んでいます。ゲーム自身は
- ごく単純なのですが、やはり自分の船で宇宙を
- 駆けめぐる、というコンセプトがすでに魅力的。
- また、様々な世界観を再現できるゲームの
- キャパシティーもすばらしいです。
- 今日もハリソン・フォード扮するハン・ソロ
- 船長のようにコレリアンシップで宇宙を飛びまわっています。
- EscapeVeloctyはMachintosh専用で
- シェアウェア。AmbrosiaのサイトでDL
- できます。
- 本の紹介
- 「河童の覗いたヨーロッパ」
- 妹尾河童/新潮文庫
- この本はずいぶん前に読んでいるのですが、
- 「河童の語る舞台うらおもて」を紹介したつい
- でに書いておきます。
- 「ヨーロッパ」と言ってもただヨーロッパを
- 紹介しているのではないんです、この本は妹尾
- 河童がヨーロッパ旅行中に泊まったホテルの部
- 屋を手書きの俯瞰図つきで説明したものなんで
- すね。しかも、文章も活字じゃなく、手書きな
- んです。この河童さんの字というのが普通じゃ
- なくて、一文字ずつ丁寧に読みやすく書かれた
- もので、活字のようにきっちりと同じ大きさを
- 保ちながらも味のある字なんです。
- さて、内容についてですが、ホテルの部屋と
- 言っても本当にいろいろあるというのがわかり
- ます。ホテルと言ってもいわゆる高級ホテルで
- はなく、それほど大きくないものが多いのです
- がそれだけに地元の文化と密着しているわけで
- す。つまりは設計の基本が、その地域の人が住
- む家にあると言うこと。そこから、その土地の
- 文化を思い浮かべることができるわけです。
- この俯瞰図というのがなんとも不思議で、著
- 者はもちろん俯瞰で部屋を眺めることはできな
- いわけです。だから、想像力で補っているので
- しょうが、さすがは舞台美術家というところ。
- おそらくはそれなりに主観の入った図になっ
- ていると思われますが、それだけ余計に著者の
- 視点が楽しめるとも言えます。
- 文と目と、両方で楽しめる本です。
- 見かけたら是非、手にとって見て下さい。
1月10日
- さて、ここのところ更新をさぼり気味。
- 毎日書いていた頃の勢いはどこへ行った!
- と思う今日この頃ですが、いわゆる「日記」
- と違ってネタを見つけなくてはならないので
- けっこう大変です。まあ、日常にいろいろ考え
- ることはあるのですが、いざ文章にしてみると
- かなり偉そう……と言うか、わざわざ公衆の場
- で言う事じゃないような気がしてやめてみたり
- します(笑)
- しかしながら、アクセス数と更新ペースは見
- 事なまでに比例しているので、更新はちゃんと
- しよう……と今年は少し気合いを入れてます。
- 去年を振り返ってみると、なんだか本の紹介
- ばっかりになっていますし、肝心の小説をしば
- らく載せていないのでなんとかしなくてはいけ
- ませんね。
- 実は、更新していない日って、本を読んでい
- て気がついたら11時って事が多いような……
- 今年は、映画などもいろいろ見て、映画評な
- ども書いていきたいと思っています。皆さんも
- 面白い作品があったら、掲示板やメールなどで
- どんどん知らせて下さい!
- 予算のと時間のあるかぎり、見ていきたいと
- 思いますので。
- ゲームはけっこうやっていてもここには
- 書かないのですが、これはお薦め! という
- 1作があったので紹介です。
- 「幻想水滸伝2」
- コナミ/5800円
- ザ・ベストにもなった「幻想水滸伝」の
- 続編です。このシリーズの最大の特徴として
- は仲間が108人いる、と言うこと。まあ、
- 水滸伝だから当然なのかも知れませんが、そ
- れだけの人数を出すと言うこと自体、ゲーム
- 制作に手間がかかっていると言うことがわか
- ります。
- さて、ストーリーですが、ハイランド帝国
- の少年兵だった主人公と親友のジョウイは敵
- 軍、ジョウストン都市同盟の奇襲にあい、隊
- は全滅。しかし、それは帝国上層部による陰
- 謀でだった。母国である帝国のやり方に疑問
- を感じた主人公はやがて反帝国の活動に身を
- 投じ、やがてはそのリーダーへと成長する…
- と、いうものです。その中に、親友との別れ
- を始めとする様々な要素が盛り込まれます。
- 廃墟だった本拠地がだんだんと改装され、
- 仲間が増えていく様には普通のRPGにない
- 壮大さがあります。
- また、ほとんどの作品が人間対魔物という
- 図式になっているのに対し、この作品では最
- 後まで本当に人間同士の戦いを描ききってい
- ます。人間外の敵を設定することで、戦いに
- よる正義の是非を問わない他の作品に比べ、
- いろいろと考えさせるものがありました。
- さて、この作品はそんなに派手なものでは
- ありません。しかし、ゲームとしてのプレイ
- しやすさ、そして面白さは抜群です。
- PSを持っている人は是非、やってみて下
- さい!
- 本の紹介です。
- 「河童の語る舞台うらおもて」
- 妹尾河童/新潮文庫
- 舞台美術家、妹尾河童が本職である舞台に
- ついて語った本です。最近は「少年H」など
- で有名な著者ですが、他にも「河童が覗いた
- ヨーロッパ」や「河童が覗いたニッポン」な
- ど、数々の著作があります。「河童が〜」
- シリーズの特徴は、著者自らが取材して描い
- た説明図で、緻密かつわかりやすく、さすが
- は舞台美術家といったところです。
- さて、この「舞台うらおもて」は舞台の
- 仕掛けや工夫などについて語ったものなので
- すが、実を言うと僕は舞台ってほとんど見た
- 事がないのです(笑)
- しかしながら、舞台というものの奥深さに
- 触れることは出来ました。こういう裏を知る
- とつい、そちらの方に目がいってしまいがち
- ですが、妹尾河童は舞台美術というものを通
- して演劇やオペラそのものの魅力を語ってく
- れています。
- 最後に見たのはオペラ「アイーダ」で高校
- 生の頃でしたが、またなにか見に行ってみた
- いと思わせる1冊でした。
- さて、久々に本の紹介を。
- 「冬のオペラ」
- 北村薫/中央公論社
- 世の中、名探偵が出てくる小説は山のように
- あります。しかし、この物語の探偵はひと味、
- 違うのです。そう、巫(かんなぎ)弓彦は職業
- が「名探偵」なのです。
- 身元調査、人捜しなどは一切行いません。
- 「名探偵」が出るにふさわしい難事件にしか
- 手を出さないのです。
- しかし、そんな事件が転がっているはずもな
- く普段はバイトに明け暮れる毎日。この作品で
- は3つの事件を扱っていますが、その事件が起
- こるのになんと500日も経過しています。
- 探偵、巫弓彦は「ある日、自分が名探偵であ
- ることに気がついた」と言います。優秀な探偵
- なのではなく、存在が既に名探偵という彼は、
- ひとたび事件が起こればたちどころにその能力
- を発揮して解決してしまうのです。
- ちなみにこの話はワトソン役、姫宮あゆみの
- 視点で語られています。彼女も彼女で、巫弓彦
- との出会いで記録者としての自分を発見した変
- わりダネです。
- この作者らしく、作中にはなかなか情緒の溢
- れる描写が多く、軽い読み物以上の楽しみを与
- えてくれる作品です。
1月2日
- さて、新年最初の日記です。
- 元旦は毎年、初詣に行っています。
- 今年も12月31日の夜に友達と待ち合わせ
- て明治神宮へと行きました。最寄り駅は原宿な
- のですがいつも、新宿から歩いていくことにし
- ています。混んでいるからと言うよりはなんと
- なくみんなでぶらぶらするのが楽しいのです。
- 実は、高尾山参りという予定もあったのです
- が同行者の一人が足を痛めていたため、例年通
- り明治神宮へ。毎年のことですが、恐ろしい混
- みようでした。そして寒い!(当たり前)
- さて、お参りを済ませた後、ぶらぶらと新宿
- へ戻る途中に東郷神社を見つけたのでそこへも
- はしご。なんてことのない普通の神社でした。
- ちなみに、そこで引いたおみくじは小吉。
- 新宿に戻ってみると夜中だというのにかなり
- 人が多く、賑わっていました。屋台のラーメン
- なども出ていたのですが、とりあえず営業して
- いるラーメン屋を探してあちこちへ。
- 行きつけのラーメン屋はみんな閉まっていた
- のですが、どうにか開いているところを見つけ
- て年越しそば代わりに食べました。
- まあ、そんな感じで無難にスタートした今年
- でしたが、この日記を読んでいる皆さん、この
- 一年もよろしくお願いします!