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2月1

 ついに新車が来ました。
 前にも書きましたが、買ったのはニッサンのリバティ。
 排気量1.5リッターのミニバンで、3列目の座席まで使えば7人乗り。後部ドアは左右ともスライド式で、左側は電動というまさに家族で乗るにはうってつけの車。ちなみにグレードはカーナビとバックモニターが標準装備されているGナビパッケージで、標準価格は209万8千円です。
 僕はホンダのシビックが欲しかったので最初は不満でしたが、納車が近づくにつれて楽しみになっていまし。最初は旧車であるカリーナEDの車庫を拡張して日曜日に納車という予定だったのですが、速いほうがいいという事で僕が出勤していない平日に両親が作業を済ませ、水曜日に納入。
 その日はしっかり定時で仕事を終わらせて帰ったのですが、車庫に車はなく、父親が趣味の弓道に乗っていったとのことでかなりがっかりしました。さっさと風呂と夕食を終えて、ひたすら父親の帰りを待っていましたが、よく考えてみれば旧車と違ってあまりエンジン音がしないので、音では判別できず、窓際を行ったりきたり。
 そうしているうちにやっと帰ってきました。
 外に出て帰り際の父親を捕まえ、ちょっと付近をドライブ。
 まだ新車だからもったいないと、床には紙が敷いてあったのが笑えました。うちの父親はしっかり安全運転をするのですがこれまでのカリーナと加速がまるで違うため、乗っていると多少怖いです。ブレーキがよく効くので踏むタイミングも遅くなるため、それもちょっと怖い。助手席に乗っていると前に空いた空間があまりに広いのでちょっと手持ちぶさたになります。
 振り向いてみると後ろにもかなりの空間がありますね。
 ちなみに旧車のカリーナEDと長さは10cmしか変わりません。
 しかしリバティの方がボンネットが短く、トランクルームがないために内部のスペースは格段に広くなるわけです。
 また、リバティは高さ163センチでカリーナより32センチも高いので視点もまるで違います。
 途中で交代して乗せてもらいましたが、まずアクセルがよく効きます。前のカリーナはブレーキ、アクセル共に遊びが大きかったので踏んでもじわっと加速する感じだったのですが、リバティは踏んだだけスピードが上がります。そして助手席に乗っていて感じたとおり、ブレーキの効きもいいのでカリーナと同じ間隔で止まろうとすると停止線のはるか手前でストップという事に。
 また、幅はほとんど変わらないはずなのですが運転しているとかなり大きいような気になるため、左右もけっこう気になります。わずか2ヶ月しか乗っていなかったカリーナですが、急に車が変わるとなかなか対応できませんね。
 面白いと思ったのはカーナビです。近所を乗るときでも地名などが表示されるため、これまで見慣れていたお店や目立つ建物などがよくわかり、今まで気にしなかった町名なども一目瞭然です。やはりこれはつけて良かったかも。
 とりあえず僕は平日だと乗る機会がないので、休日はドライブにでも出かけたいところ。まずは丁寧に乗って車になれていきたいです。

2月2

 書感です。

「コミックマスターJ 8巻」
 作画:余湖裕輝
 原作:田畑由秋
 出版:少年画報社
 定価:495円
 初版:2002年3月1日
 関連書感はこちら

 熾烈を極める漫画界。常に限界と戦う漫画家たちの間には一つの伝説があった。500万の原稿料でどんなに短い時間でも最高のクオリティで漫画を仕上げるアシスタントがいると言う。
 その名はコミックマスターJ。
 魂のこもった名作が危機を迎えるとき、彼は現れる……。

 ここ数巻でJの真の目的や漫画界全体を巻き込む危機などずいぶんと大きな話になってしまったこの「コミックマスターJ」ですが、今回の巻はまたいつも通りの短編続き。Jの活躍もちょっと控えめです。
 漫画界を舞台にした作品としては島本和彦の「燃えよペン」や「吠えろペン」などがあり、当初はこの「コミックマスターJ」が二番煎じのように見えたものですが、漫画家だけではなくアシスタントや出版社など漫画に携わる様々な人々にスポットを当て、個性的なキャラクターをからめていく事でかなり独自の路線になってきています。
 今回、特に面白かったのはメディアミックスを中心としたコミック誌を扱った話。昨今はアニメやゲームなどとタイアップという商法が多いですが、まさにそれ。売れる雑誌というものを模索した結果、メディアミックスの路線へ踏み出した若手の編集長が逆にタイアップ作品の人気低落と共に失敗していくという話のが前半。
 この回、コミックマスターJはまったく登場しないのですが、期待を背負って発刊される雑誌を宇宙戦艦ヤマトの発進シーンになぞらえて、ヤマトのパロディと共に展開していくのがかなり笑えます。しかし、メディアミックス系の作品が叛乱する今の状況を見ているとあまり笑えませんね。
 そしてこの話は、それだけでは終わりません。
 休刊が決定した雑誌を引き継いだ休刊残務始末人と言われる編集者は、消えていくはずの雑誌で新たな何かを始めようとします。売れるか売れないかという事をメインに様々な雑誌が作られていく中、唯一売れる事だけを追求しなくてもいい休刊決定雑誌。残務始末人と言われ、数多くの雑誌を静かに終わらせてきた彼は何を目論んでいるのか?

 よくもまあ、これだけと思えるくらい次から次へと漫画に関するネタが出てくるものです。作中に登場する漫画家のタッチなどもきっちり書き分けているのも芸が細かい。
 漫画界に魂を吹き込み続けるため、自らの作品を描かずアシスタントでありつづけるコミックマスターJ。あいかわらず異色の作品として楽しませてくれました。

2月4

 ゲームの紹介です。

「みんなのゴルフ3」
 メーカー:SCEI
 機種  :PlayStation2
 ジャンル:スポーツ

 野球ゲームやサッカーゲームと違ってゴルフゲームってそんなにプレイ人口の多くないジャンルでした。
 が、この「みんなのゴルフ3」はまったく例外で、6月末あたりに発売されてから半年以上経過しても売れ続けている超人気ゲームとなっています。
 昔、PlayStationで出ていた初代「みんなのゴルフ」はやったことあるのですが、これは難易度が高くて対戦は面白くても一人用は途中で飽きてしまっていました。
 しかし、3になってから難易度は絶妙。元々、クラブを選択して、方向を決めて打つ力を決めて、打つタイミングを決めるという操作しかない単純なゲームのはずですが、ホールの長さや障害物の配置、地形の起伏やグリーンなど様々な要素が絡み合って奥の深いものとなっています。
 コンピューターと対戦して使用できるキャラクターを増やしたり、大会に勝ってアイテムを手に入れたりという要素はありますが、あくまでこのゲームの面白さは自分がうまくなっていくというその一点にあります。いい成績を取っていくと、ゲーム内での認定段位が上がっていくので、他にもやっている友達などがいると話題が弾みます。
 ゲームの世界ではやり直しがきくので、思い切った行動を取ってみる事って多いかも知れません。しかし、ゴルフとなると話は別。18ホールをまわってその総合成績を競う以上、あるホールでは素晴らしい成績を出し、あるホールでは大失敗というような攻め方ではいけません。無理をした場合、失敗のリスクの方が大きいのがたいていです。
 十分にコースを見ては攻め方を考え、落下地点の地形をよく観察し、そして集中してショットの臨むという緊張感はなかなか他のゲームにはありません。
 キャラクターは頭の大きいデフォルメキャラで、個性も性能も様々。コースはすべてポリゴンによる3D表示であらゆる角度から見られるというだけでなく、いろんな動物がいたり美しい景色があったりとなかなか楽しめます。
『真・三國無双2』をやったときもかなり長い期間を遊んだものですが、この『みんなのゴルフ3』もこれから当分、遊んでいけそうです。

2月5

 書感です。

「西洋骨董洋菓子店 3巻」
 作者:よしながふみ
 出版:新書館
 定価:520円
 関連書感はこちら

 ドラマ「アンティーク」の原作、第三巻です。
 こういうコミック本は巻を重ねていくと同じ事の繰り返しになって新しく感想を書くのが難しくなっていくものですが、この「西洋骨董洋菓子店」はなかなか飽きさせません。

 大財閥の孫であるオーナー、魔性の魅力を持つゲイのパティシエ、元ボクサーの見習いパティシエ、そしていい男だが何も出来ない気弱なギャルソン。男ばかり4人でやっている洋菓子店アンティークは今日も繁盛。様々な客や4人の過去をからめて様々な事件が展開していく……。

 1、2巻では天才パティシエ、小野の私生活ぶりにずいぶんと笑わせてもらいましたが、3巻はオーナーの橘やその幼なじみの千影にもかなりスポットが当たり、面白くなっています。
 通常、メインの登場人物に次々と新しい過去が出てきたら冷めてしまうものですが、元々何があってもおかしくないメンバーだけに楽しめます。そういう過去を持ちつつ今のドタバタを演じていると思うと、そのキャラクターに対する愛着も強くなりますね。2巻の最後で、少年時代に誘拐され、記憶を失ったという過去を明かした橘ですが、今度は学生時代からの失恋話が次々と出てきます。何をしても天才ぶりを発揮する橘ですが、相手に優しさを発揮したり、楽しませたりしていても最後の最後で逃げられてしまうというところはちょっと不憫。女好きのプレイボーイという印象でしたが、実はずいぶんと苦労しているようです。
 千影も千影で、私生活の匂いを感じさせないキャラクターでしたがこれまた波乱の人生を歩んできている様子。実は橘が心を許すだけの器を持っているというのがツボです。
 これからは増えてきた常連客やメインキャラの過去にまつわる人物たちをどう使っていくかというのがポイントですね。
 次巻以降も楽しみです。

2月6

 書感です。

「アメリカン・ビート 1」
 著者:ボブ・グリーン
 訳者:井上一馬
 出版:河出文庫
 定価:680円
 初版:1991年8月26日
 関連書感はこちら

 若干23歳で新聞の顔とも言えるコラムを書き始めたというボブ・グリーン。彼の書くコラムの大半は、一般的なアメリカの国民にスポットを当てたもので、時にはそういう人々が実名で登場しています。世界一の大国であり、新聞にその国名が出ない日はないアメリカですが、我々が知っているのはそういう国も政治的な一面、あるいはハリウッドのような海外に売り出している文化の一面に過ぎません。もちろん、コラムで紹介されるような人々は「ごく普通の」人々ではないのでしょうが、それほど特別な人間というわけでもないのです。インタビューを元に書かれた記事は、ごく簡潔で、事実を淡々と並べたように見えます。時にはボブ・グリーンの感傷的な一面が垣間見える事もありますが、感動を押しつけてくるような「いい話」とは違います。
 ジャーナリストであるボブ・グリーンは作家と違い、物事を性格に伝えるのが職業です。取材を受けた人間が、人々に伝えようとすることをそのまま伝えるという仕事には一見すると個性を発揮する余地はないように思えます。しかし、こういった「なんでもない」人々の日常を伝え、我々に考えさせる事も報道の一つの側面なのかも知れません。
 一方で、ボブ・グリーンは誰もが知るような著名な人間に会って話をし、それをコラムに書いている事もあります。
 その中で最も驚くべき人物は、失脚した元大統領リチャード・ニクソンでしょうか。他にも「プレイボーイ」の発行人兼編集長やノイローゼ気味の女優など、詳しくはわからないのですが当時のアメリカ人をあっと言わせるような相手にインタビューを成功させているようです。
「アメリカン・ビート」は国内向けに書かれたものなのだと思いますが、日本の新聞やアメリカ政府の発表などからはまったく伝わらない、アメリカの魂とでも言うべき者を伝えてくれます。1947年生まれでまだまだ現役のボブ・グリーンには、これからもいろいろなメッセージを伝えてもらえそうです。

2月7

 書感です。

「女王の百年密室」
 作画:スズキユカ
 原作:森博嗣
 出版:幻冬社コミックス
 定価:700円
 関連書感はこちら

 森博嗣原作の同名SF小説を漫画化したのがスズキユカの「女王の百年密室」です。

 近未来、ジャーナリストのミチルは車の故障により迷い込んだ未知の地域で、ルナティックシティと呼ばれる街に迷い込む。すべてが自給自足、外との接触を持たないこの街には争いも死もないという。
 だが、街を治める女王の息子が殺害され……。

 あとがきで原作者である森博嗣が「作品に対する理解度は作者以上」絶賛するように、原作を忠実に漫画化した作品とです。SFでありながらなんとなくおとぎばなしのような非現実感を漂わせる世界観を、見事なまでに視覚化した絵を見ると、完成までに1年以上かかったというのもうなずけます。
 原作物の漫画というのは難しく、あまりにオリジナルに忠実だと読む楽しみが減るし、かけ離れ過ぎていてそれが原作のセンスと違っていると不満に思います。これはどちらかと言えば忠実すぎて、原作を読んだ人間にはストーリーを追う楽しみはないですが、それでも絵から受ける印象は十分に刺激的です。
 スズキユカの絵はさらっと描いたようであっさりしていますが、ところどころに挿入される濃厚な描写が怖いほどの迫力を出しています。それまで白かったページが一転して黒へ。
 心象風景を効果的に使っていますね。
 ただ、ミチル視点で登場人物達を描写した原作に比べるとミチルの受けた細かい印象を表現するにはちょっと不足。ですからあくまで、漫画化作品であり、原作の枠を出てはいません。
 原作よりはるかに長い時間をかけ、労力を費やしてまで漫画化をする意図というのはなんでしょう?
 森博嗣自身もあとがきで漫画作品の価格の低さに対して言及しており、なかなか大きな問題とも言えます。
 これは原作の楽しみ方の一つに過ぎませんが、安価で、そして贅沢な楽しみですね。原作を読んだ方は買ってみて損のない作品。原作を読んでない方が読んでみてどうなのか、是非知りたいところです。

2月8

 書感です。

「痛快ワンマン町作り」
 著者:早瀬圭一
 出版:ちくま文庫
 定価:620円
 初版:1993年3月24日

 これまでホンダの活躍を記録した「F1 地上の夢」や田宮模型の歴史を語る「田宮模型の仕事」など、いわゆる企業ものというのはいくつか紹介していますが、こういう風に行政をあつかったものを紹介するのは初めてです。
 最近、医療関係の本をいろいろ読んできましたが、この本を目に留めたのもその流れになります。永井明は医療もサービスと考えるべきと主張としていました。この「痛快ワンマン町作り」の根底に流れるものもまさにそれ。行政も人のために行うサービスの一つだという事ですね。
 この本の舞台となるのは東京都江戸川区。地方行政というのは国や県など上に大きな組織があるため、いろいろやりにくいという話を聞きますが、東京都の場合、都庁が絶大な権力を握っているため独自性を発揮するのは難しくなっています。
 その中にあって江戸川区は職員の独自採用などを始め、高齢者事業団や保育ママ制度など、様々なアイディアを盛り込んだ行政を行っています。
 本が書かれた1989年当時、江戸川区の独自行政を指揮していたのは中里喜一区長。タイトルの「痛快ワンマン」の由来となった人です。
 革新的な事を行う集団にはたいてい強力な指導者がいるものですが、挿入されたエピソードの数々を見ていると、「お役所」と言うにはほど遠い個性的なメンバー揃いの区役所だったようです。
 もちろん、区長が職員を直接採用しているわけではないですから、元々いた人々を有効に活用したという事になりますね。
 人間とは本来個性的なもので、それを引き出すのも指導者の重要な能力という事でしょう。
 自治体などでも、民間からの中途採用をして一般企業などのノウハウを吸収するという試みは数多くあります。それは逆に考えると、公務員と一般企業の社員というものにそれだけの隔たりがあるという考え方もあります。最初、この区長はそういうもので外から入って来た人間か企業の経営者などをやっていたのか……と思ったのですが、経歴などを見てみると江戸川区役所一筋。役所の中にいてずっと仕事をしていても、そういった発想は生まれるという事です。
 一口に区民に対するサービスと言っても、簡単ではありません。どれだけ区民のためと言っても、予算も人員も限られており、要求に応えるには限界があります。そういった中で、区役所手動で事業を執り行い、利益を上げてそれを還元していくというやり方に目からうろこが落ちました。これまで、行政というのは無駄が多く、それを減らしていけば有効に予算が使えるものと思っていましたがもっとアグレッシブな活用もあり得るんですね。そういう先入観が行政を固定化してしまっているのかも知れません。
 最初は著者が中里区長をあまりに誉めるため、ちょっと引き気味で読んでいましたが、行政関係の本だからといって難しくならず、面白い成功談として読めました。
 行政を批判した本は数多いですが、こういうプラスの面を取り上げた本の方がずっといいし、世の中の力になるような気がします。
 ワンマンと言われた区長の後を引き継いで現在の江戸川区がどうなっているかも気になるところですね。

2月9

 書感です。

「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン 10巻」
 作者:荒木飛呂彦
 定価:390円
 出版:集英社ジャンプコミックス
 初版:2002年2月9日
 関連書感はこちら

 見えない敵スタンドの攻撃を止めるため、徐倫たちと別れて単独行動を取るフーファイターズは、敵スタンド使いと思われる男を見張る神父を発見する。刑務所内にスタンド使いを増やし、徐倫の父、承太郎の能力を奪ったホワイトストーンズとの対決が始まる……。

 何人ものスタンド使いに囲まれた懲罰房から脱出した徐倫たちの前に立ちはだかったのは召使いのようにふるまい、およそ攻撃するそぶりを見せてこないスタンド「ヨーヨーマッ」
 荒木飛呂彦はこういう卑屈なキャラがうまいというか、笑えます。
 その辺り「北斗の拳」の原哲夫と通じるものがあります。
 元々、ジョジョの最初の方って「北斗の拳」の影響を受けているようなところがあって徐々にオリジナリティを増したという印象が強いのですが実際のところ、どうなんでしょうね?
 さて、今回注目なのがやはりホワイトストーンとフーファイターズの戦い。ジョジョのシリーズでは中盤辺りで仲間の一人がボスと戦って死ぬという展開が非常に多いです。フーファイターズは元々が敵で、本体がプランクトン。死体を乗っ取って生きているという異色のキャラクターですが、徐倫によって「生きる」という事の意味に目覚め、その楽しみを悟ったという経緯があります。人間とは身体の作りが違うのを利用して何度も捨て身の攻撃をしかけ、九死に一生を得てきましたが果たして今回はどうでしょう?
 もはや刑務所内でスタンド使いばかりではなく看守達からも追われる身となった徐倫の今後はいかに?
 これからの展開が楽しみです。

2月10

 書感です。

「週間医者自身」
著者:米山公啓
出版:集英社文庫
定価:476円
初版:1998年9月25日

 医学・医療系のエッセイ、相変わらず読み続けています。
 今回の著者は現役で大学病院に勤務していながら医療体制や医者の態度に対する批判などを続けるなかなかの強者。
 口調こそ軽薄な感じはしますが、週間プレイボーイに連載されていたというので、それも納得。雑誌の中にあってもけっこう異色の連載だったのではと思います。
 ちなみに、毎回ちょっとヘタウマ(単に下手なのかも)なイラストがついていたのですがその署名が「Dr.K」となっておりこれも著者本人によるものらしいです。
 さて、率直に言ってしまうと今回の内容にはあまり目新しいものがなく、これまで永井明や森田功の著作で述べられているような事ばかりだったのでそんなに感心するようなものは見つからず。
 しかし、週間プレイボーイという若者向けの雑誌でこうした企画を立ち上げたというのは高く評価できるかも知れません。
 若いうちはなかなか医者などにかからず、いざかかろうという時に様々な知識が欠如していると医者も患者も困った事になりますよね。結局、どこでも言われているのが、医者と患者の歩み寄りが大切だということです。
 さて、冒頭で著者が医者をやめてしまうという「ぼくが医者をやめた理由」はなかなか衝撃的でしたが、こちらの「週間医者自身」は最後に著者が医者をやめ、作家業に専念してしてしまうという事になっておろどきです。
 結局のところ、批判は外からしかできないという事なのでしょうか。
 さて、こうやって書いている今日にも実は熱があって医者に行ってきてます。もうかなり老齢の先生で「久しぶりだなぁ」とか言われてしまったのですが、こういう信頼できる先生がいつでも近くの病院にいてくれるというのは幸福な事です。
 医者が気持ちよく仕事をするためにも、理解のある患者でいたいものと思います。

2月12

 これまで車に乗るときは常に誰か免許を持った人が助手席に乗っていました。本当なら新車が来る前に旧車を乗り回せるくらいになっているはずだったのですが、予定より納車が早かったためによけい一人では乗りにくい状況に。
 しかし、連休の3日目にしてやっと単独で乗車させてもらえました。休日はついお昼まで寝てしまうのですが、11日はたまたま遅くなかったので朝から家族を乗せて近くのショッピングセンター、ダイヤモンドシティへ。花粉症の季節も近いので予防のための甜茶を買うのが目的です。
 余談ですが、僕の住んでいる埼玉県川口市は池袋や新宿あたりに出やすいのでそちらへ買い物へ出ることになりがちでしたが、最近は大規模なショッピングセンターが多くなり、車で買い物へ行く人がずいぶん増えたようです。
 ダイヤモンドシティはジャスコを中心に様々な店舗が集まったよくあるタイプのところなのですが、昼あたりになるとジャスコ渋滞と呼ばれるほど車が集まります。当然、駐車場も満車で止めるのはたいへんです。しかし、早めに行ったおかげでほとんどがらがらのところへ入れる事ができました。
 4階の駐車場まで一気に上がる坂はなかなか傾斜がきついのですが、さすが新車のリバティ、あまり重さを感じさせずに上ってくれました。
 いざ、止めようというときに助手席の父親と軽く口論しましたがとりあえず順調に駐車。まあ、ベテランの言うことは聞くものなのでしょうが頭ごなしに言われるとちょっと腹が立つものです。
 買い物は簡単に済ませて帰ったところ、とりあえず両親とも僕の運転に問題はないという事でやっと承認が得られ、さっそく昼食の買い物のために別なスーパーへ一人で行ってきました。これでますます足として使わされる事は間違いないですが今のところ、運転しているだけで楽しいので気にはしません。
 行ったのはお昼すぎだったので今度は自転車がかなり多く、運転するのもヒヤヒヤもの。二列になった自転車が道の左右を併走していたりして、自転車地獄、または自転車天国という感じでした。
 とりあえず、一人で運転した感想はと言うと、特に何ということはありませんでした。普通ですね。助手席の両親の事を気にしない分、運転に集中できるかも知れません。
 しかし、油断は禁物と思ってしっかり乗りたいと思います。
 あとは、自分の用事で気軽に車を使えるようになりたいものです。

2月14

 書感です。

「世界がどんなになろうとも役に立つ心のキーワード」
 著者:香山リカ
 定価:1600円
 出版:晶文社
 初版:2002年2月10日

 ちょっと長いこのタイトルはテレビのコメンテイターなどとしてもお馴染みの精神科医、香山リカの著作です。
 元々はメールマガジン「香山ココロ週報」として発行されており、それをまとめて出版されています。実は僕は、このメルマガの読者で、今でも毎回楽しみに読んでいます。興味のある方はまぐまぐで探してみましょう。ちなみに、メルマガ読者には香山リカ直筆サイン入りの本を用意してくれたので、それを購入しています。普段、そういうものにはあまり興味がなかったりしますが、手軽に手に入ると違いますね。しかも、いざ届いてみるとけっこう嬉しいです。
 さて、この本は社会的に知られる様々な心理学用語……例えば「コンプレックス」や「対人恐怖症」などを取り上げてわかりやすく解説するパートと、香山リカの日常生活を綴った日記の部分に分かれています。
 神経症や精神病というのは恐ろしげな響きを持っていますが、実は誰でも持っている様な心の働きだったりするわけです。社会や時代によって、人間の心も変化し、いつしかみんなが神経症のような状態になっている事もあります。しかし、それが必ずしも悪い事とは言えない場合もあり、問題はなかなか複雑かも知れません。大切なのは正しい理解です。
 相手の心を正しく理解する事で自分を理解できたり、自分を見つめる事で人の事がわかったりもしますよね。もちろん、頭でわかっている事はたくさんありますが、なかなかそれは心まで浸透しないものです。
 ですが、香山リカの語りは知識としてではなくて、心に吸収されるような感覚があります。
 日記のパートは恐ろしく多忙な香山リカの生活が語られているのですが、なかなか理想的な状態にはなれない自分に対する自虐的なコメントなども含まれています。著者には悪いかも知れませんが、その辺がなかなか笑えます。捨て身の面白さとでも言うものでしょうか。
 しかし、心にいろいろなものを抱えているからこそ、他人の心を理解する事ができるのでしょうか。
 悟ったような人がいろいろな事を言うよりは、こうやっていろいろあがいている人の言葉の方が心に浸透するのかも知れません。

2月15

 書感です。

「湾岸MIDNIGHT 22巻」
 作者:楠みちはる
 出版:講談社ヤングマガジンKC
 定価:505円
 初版:2002年2月6日
 関連書感はこちら

 走りの中に自分を探す最高速ランナーたちのドラマ『湾岸MIDNIGHT』の最新刊です。

 最高速ランナーを引退し自動車評論家へと転進していた城島は悪魔のZを駆るアキオと出会い、昔の血を取り戻す。かつて手塩にかけたFCを見つけ、それで悪魔のZと走る事が望みとなった城島はアキオと共にFCを時速300kmの世界へ引き上げていく。一方、アキオは前のように走れなくなったZをのオーバーホールをワークショップRGOのリカコに頼み、ライバルのブラックバードはZの復活を感じて首都高を走り始める……。

 ただスピードを追求するだけではないアキオたちは、走りの中で自分と会話の出来る人物とだけ走り続けます。彼らが感覚が合うと感じるのは同年代の若い走り屋たちよりはむしろ、かつてチューニングを愚かな行為と見限ったり、資金や体力、時間の限界が来て降りていった人間達。これまでも多くの人間達がアキオとZに魅了され、再び首都高へ戻ってきては走り続けたりまた降りてしまったりします。
 城島は自動車評論家という「金になる」仕事を見つけ、チューニングの世界を一度は見下した人間。しかし、結局は車の世界から離れる事ができないのです。
 さて、今回話のメインとなっているのは城島とFCですが、今回は一度失速したZとさらなる力をつけていくであろうブラックバードとの勝負が大きなポイントになりそうです。元々の創造者である北見の手を離れ、リカコとアキオに任されてしまったZ。対するブラックバードはZを作った北見と天才的な板金工である高木の手が入ります。
 いったい、その勝負の行方はどうなるのか?
 どうもこの盛り上がり方を見ていると、最後の大勝負という感覚すらあって、城島が霞んでしまいます。
 アキオには、そしてブラックバードにはいつまでも走り続けて欲しいと思います。しかし、機械にはどうしても限界が来るのです。Zの、そしてポルシェの限界が彼らの走りの終わりにはなって欲しくないものです。


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