世網書庫
晴読雨読 百書夜行 文人累々 百日百話
メールマガジン登録

お知らせ #0686
 今回で晴読雨読は684回目を迎えます。
 だいたいほぼ毎日通勤時間に読書をし、それをその日の夜に書いて出すというパターンできましたが、ちょっとずつ書いてある程度まとまったところで配信という形式に変更しようかと思います。
 現在、晴読雨読は書評というか感想と言うか、その中間である書感が大半を占めていますが、その書感を書くために無理して一日一冊読んでいる事があるんですね。さらに言えば、読んで必ずしも書きたいことや書くほどの感想があるとは限りませんし、話題がない日もあります。
 僕自身としては読んだ本が面白いのかどうか、面白いならどこが面白いのかが伝われば良いという感じです。一回一回で書いているとどうも1000字から1500字程度にまとめようとしてしまうのですが、例えばコミックなんかは300字くらいが妥当かなと思っています。
 ついでに言えば、ちょっと文章も堅苦しいですよね。
 もうちょっと気楽に書け、気楽に読めるように工夫したいと思っています。
 一応、『晴読雨読』は読書生活メールマガジンという事になっており、本を読んだきっかけや読んでいる環境なども合わせてどんな読書生活を送っているのかお伝えしたいと思っていたのですが、小学校の頃の読書感想文的な義務感にかられて書いている事もしばしです。
 と、いうことで反省し、配信回数は減らしますが内容の濃いものにするため、練り直すつもりです。
 突然ではありますが、次回より上記内容に変更しますのでよろしくお願いします。

4月15日から16日の読書と生活 #0687
■書感『八百八町表裏 化粧師 2巻』
 作者:石ノ森章太郎
 出版:双葉文庫
 定価:629円
 初版:2002年3月25日
 関連:石ノ森章太郎

『化粧師(けわいし)』文庫版の2巻です。1巻の終わり頃から登場した老中、水野忠成が悪役として小三馬の前に立ちはだかります。庶民の気をはらすために名アイディアを披露した小三馬をすっかり気に入ってしまった忠成はあの手この手で小三馬を自分の配下に収めようとしますが、血も涙もないという表現がぴったりの忠成に人情家である小三馬が従うはずもなく、反発。化粧師だけではなく、流行や文化を作る「弘め屋」でもある小三馬が、人心を操れる自らのやり方にも危険を感じており、権力に従う事はなさそう。その辺りが石ノ森ヒーローっぽくて好きです。
 江戸の人々の持つ力を何より愛する小三馬。水野との対立の先に、彼は自分の存在意義を発見します。この作品『HOTEL』のように延々と続いても面白かっただろうと思いますが、逆に巻数が少ないので入りやすくてお薦めです。
(2002/04/15)

■沖縄のおみやげ

 職場で沖縄旅行へ行った人がいて、おみやげにサーターアンダーギを持ってきてくれました。サーターは砂糖、アンダーギは揚げ物で、黒砂糖と小麦粉を揚げたドーナツのようなものですが、さっぱりした甘さで歯ごたえも良く、なかなかおいしかったです。
(2002/04/15)

■ミニカー

 父親に頼まれて実家の車、日産リバティのミニカーかチョロQを探していますが見つかりません。トヨタのエスティマやホンダのオデッセイなどはあるんですけどね。あまりメジャーではないファミリーカーだからでしょうか。まあ、あんまりスタイルがいいわけではないですけどね。
 トミカは手頃だけどどの車でも同じ大きさになってしまうので、1500円くらいの出来の良いのが欲しいところですが……。
(2002/04/15)

■行者にんにく

 母の実家、札幌から送られてきたものの中に行者にんにくがありました。行者にんにくはにんにくと同じユリ科の植物でその名の通り、山奥で修行する行者がスタミナをつけるために食べていたそうです。家では醤油漬けや梅味噌あえ、炒めものなどにして食べています。味はにんにく、食感はにらに似ており、漬け物などはわずかな量でごはんが一杯食べられ、夏ばてなどの時には食欲増進に効果がありそうです。食べ始めたのはここ五年くらいですが、すっかり好物になっています。
(2002/04/15)

■春眠?

 何故か朝から眠くて、通勤電車で熟睡。
 会社でもだるいと思っていたら、やがて悪寒が。
 もともと体調が良くなかったようなのに、会社の冷房で風邪を引いたらしいです。僕のいる一角はPCから立ち登る熱のせいで、設定が冷房になってしまうんですね。春だけどコートを着て仕事。定時過ぎでさっさと帰ってきましたが、代わりに明日は早出になってしまいました。
(2002/04/16)

4月17日から18日の読書と生活 #0688
■『プロジェクトX』運命のZ計画

 4月16日の『プロジェクトX』はフェアレディZの開発がテーマ。当時、アメリカで日本車が見向きもされなかった中でデザインに優れ安価なスポーツカーとして発売されたZはなんと140万台も売れたそうです。『湾岸MIDNIGHT』の主人公の愛車として活躍するZですが、発売当時の話はまるで知らなかったので勉強になりました。しかし、45分という枠だから仕方ないのかも知れませんが、ボディの話に終始してエンジンなどの技術的な話には触れられず、残念。
 まあ、成功したプロジェクトに技術やアイディアはあって当たり前。あくまで「あきらめない」という事に重点を置いたプ『プロジェクトX』らしい作りかも知れません。
 番組の最後にアメリカの初代フェアレディZ愛好家たちが発売25周年を記念し、車体でZの文字を作って上空から撮影するという場面には感動しました。長年愛される物を作れるというのは非常にうらやましい事です。
(2002/04/17)

■書感『敵』
 著者:筒井康隆
 出版:新潮文庫
 定価:514円
 初版:平成12年2月1日
 関連:筒井康隆

 定年を過ぎ、それまでの貯金と講演料でクラス元大学教授、渡辺儀助の生活をただひたすら綴った作品。筒井康隆らしい偏執的とも言える語り口で異常なまでにディティールが細かく、日常的な思考から食事の好みや作り方まで事細かに記述されています。
 読み終えてみて気づいたのは、現在進行形で起こった事がほとんど書いていないという事です。「儀助はこういう人間だ」「儀助はこういうときこうする」「過去にこういう事があった」「儀助にはこういう友人がいる」などで、すべては儀助の紹介か回想なのです。
 老いても人に迷惑をかけない暮らしをするために自分に厳しく生きている儀助ですが、その精神はだんだんと内にこもるようになり、やがては現実と思考、過去と現在の区別がつかない内容に、死という新しい世界へ旅立っていきます。
 筒井康隆の作品は嫌悪感と紙一重のものが多いですが、これもその一つ。ですが、引き込まれてしまうんですね。好き嫌いははっきりと別れそうです。
(2002/04/17)

■サッカー日本VSコスタリカ

 海外組のいない試合という事で、いつもとメンバーの違う日本代表。コスタリカも選手が足りないという事でした、それでも9人は予選通過時の選手。エースストライカーのフォンセカもちゃんといました。前半はずいぶんとごちゃごちゃした試合でしたが、後半では日本代表が持ち味を発揮し、コスタリカゴールを脅かしていました。明神のセンタリングが偶然にゴールして先制したものの、その後に相手選手の独走から失点して結果は引き分け。逆に先制されて追いついたらな気分的には満足なんですけどね。
 まあ、ここのところ調子が悪かったのでちょっとがっくりです。ワールドカップでは苦しい試合が多くなるでしょうし、気をつけてもらいたいところです。
 明神のゴールは偶然でしたが、94年アメリカワールドカップではルーマニアのエース、ハジがキーパーの隙をついてサイドライン際から山なりのボールでゴールを奪ったのを思い出しました。明神、はったりでも「狙った」と言ってくれたら嬉しかったかも。
(2002/04/18)

4月18日から19日の読書と生活 #0689
■書感『鬼面の研究』
 著者:栗本薫
 出版:講談社文庫
 定価:430円
 初版:1984年8月15日
 関連:栗本薫

 栗本薫の伊集院大介シリーズです。
 頭は切れるが性格に問題のある探偵が多い日本推理小説界において、誰にでも心を開かせてしまうこのちょっと変わり者は珍しい存在かも知れませんね。
 シリーズが始まってからリアルタイムに歳をとる、白髪まじりとなっている伊集院大介ですが、ここでは若者。読んでいても新鮮です。
 友人である伊集院大介と共にTV番組の撮影スタッフとして電気もガスも普及していない山奥の村、鬼家荘(くがのしょう)へ訪れた推理作家の森カオルの周囲で次々と殺人事件が発生する……。
 この森カオル、栗本薫の分身なんでしょうが、大胆さと繊細さを兼ね備えたなかなか魅力的な女性。伊集院大介からもそんな彼女を守ろうという気配りを感じます。日本推理小説界には頭は切れるが性格は……という探偵が多いですが、伊集院大介はちょっと変わり者ながらかなりの紳士です。
 しかし、その怒りが犯罪に向けられたとき、事件は立ちどころに解決します。伊集院シリーズの推理はいわゆる本格ものとはちょっと違い、あまり緻密に組み立てられたという感覚ではないですが、想像と人間心理の考察だけで事件の全貌を組み立てていく語り口調は実にさわやか。しかし、彼の人徳があって初めて納得できるという気もします。
 横溝正史の金田一シリーズのようなおどろおどろしい舞台設定ながら、結末はそれを逆手にとった見事なものでした。
(2002/04/18)

■書感『からくりサーカス 』22巻
 作者:藤田和日朗
 出版:小学館少年サンデーコミックス
 定価:390円
 初版:2002年5月15日
 関連:藤田和日朗

 しろがねと自動人形たちの最終決戦はついに決着。
 しかし、その結末はやりきれないものでした。
 そして、物語は久々に日本にいる勝のところに戻ります。
 自分の出生の秘密を探るという決意を胸にサーカス一行と毎日を過ごしていた勝ですが、旅立ちの時がやってきます。
 やっと勝のサーカス編と鳴海のからくり編はついに結びつきそうです。しばらく出番がなかったからなのか、この巻では一気に勝の秘密が放出されたという印象。勝を護衛するしろがねことエレオノールの過去にもスポットが当たります。
『うしおととら』でもそうでしたが、藤田和日朗は勢いで描いているように見えて、ばらまいたさまざまな要素をしっかりまとめてくるのでまったくあなどれません。からくり編の結末にはちょっとがっくりきましたが、それもこれからの展開と思って次巻を楽しみにします。
(2002/04/19)

■映画『処刑ライダー』

 18日にテレビ東京で放映されていて、途中からなんとなくテレビをつけて見てしまいました。これがものすごいB級映画なんですが、主演はチャーリー・シーン。殺された若者が蘇ってモンスターマシンを駆り復讐をする……というストーリー。
 復活したチャーリー・シーンが地味に超自然的な活躍をするのですが、舞台はアメリカの片田舎で敵は不良少年軍団というスケールの小ささがたまりません。いろんな米車が出てくるので車好きとしてはそういう楽しみもあります。青空の下、広い道路をかっ飛ばすというのは日本ではあり得ないシチュエーションですよね。
 しかしこの映画、タイトルが見事に作品の内容を表していますね。B級映画好き必見です。
 いや、わざわざ借りてまで見たりはしない方がいいですが。
(2002/04/19)

4月20日から21日の読書と生活 #0690
■書感『愛しき犬たちの物語』
 著者:沼田陽一
 出版:福武文庫
 定価:500円
 初版:1997年3月10日

 タイトルからわかる通り、犬好きの著者が犬について書いた本。著者の沼田陽一は犬の中でも特にエアデールテリアという大型犬を愛し、飼育の難しいと言われるその種を何代も飼い続けています。
 これまで、血統などにこだわったり犬を厳しくしつけたりといった飼い方には馴染みがなく、あまり良く思っていなかったのですが、人の歴史と共に分化してきた犬種の保存や、本来と異なる環境で犬の持っている本来の性質を衰えさせないように飼うというのは、ただ犬をかわいがるのと違った愛情の注ぎ方なのだと納得しました。
 昔から犬を飼ってみたいとは思っていましたが、こういった本を読むと生半可な事では飼えないのだと実感します。
 しかし、その覚悟のある人にだけ犬との本当に交友が味わえるのですね。
(2002/04/20)

■中古Mac

 大学時代の先輩が新しくMacを購入したのでセットアップをしに行きました。ちなみに前のマシンは旧型パワーマックの最終版でG3搭載でしたが、新しいのはグレーのG4。僕もiBookにする前はブルー&ホワイトのG3でグレーのG4にはあこがれたものです。僕自身は中古ってあまり評価していなかったのですが、届いたG4を見て認識を改めました。見かけはほとんど新品同様。しかも安いです。次に買うときは中古でいいかななんて思いました。でも、ディスプレイは液晶がいいですね。ちなみに中古Macはsofmap.comで買ったそうです。
 ついでに周辺機器を見に行ったら電源不要の薄型ハードディスクドライブ20GBが19000円ほどで売っていてびっくり。胸ポケットに入れて持って歩ける程度のサイズなので、これならMOなども不要ですね。最近、PC自体はあまり発展していないと思っていましたが周辺機器はちょっと前とまるで事情が違うようです。スキャナやタブレットなどの入力機器は昔とそんなに変わっていませんでしたけどね。
 まあ、最近は必要なものが揃っているので新しくPCにお金を使う事はなさそうです。次に大きく変わるとしたらOSを9からXに変えるときでしょう。
(2002/04/20)

■テレビ

 土日はけっこういろいろ見ました。

『ゴールデンボール』
 土曜日の夜は前述した先輩の家で金城武主演の『ゴールデンボール』を見ながらMacいじり。ボーリング場を地上げ屋から守るためにボーリングで勝負するというストーリーで、いかにも土曜の9時枠という感じの設定ですね。暇つぶしに見るにはけっこう面白いのではないでしょうか。ボーリング勝負そのものが楽しいです。

 日曜の朝は7時半に起きて特撮2本を見るのが習慣。
 テレビ朝日系で朝7時半からの『忍風戦隊ハリケンジャー』は主役3人の演技の下手さがかなり目立ちますが、ここ数回で出てきたライバル「ゴウライジャー」の二人組はもっと下手。ギャグキャラは下手でもいいですが、非情な忍者という設定なのにあの演技では……という感じです。忍者がモチーフという事で、殺陣はいろいろ工夫されていて見応えがあり、CGを駆使した巨大ロボットも良くできているので他に文句はないですけどね。敵側に個性があるのでドラマも盛り上がります。ゴウライジャー2人はそのうち味方になって5人戦隊……と当初は思ったのですが、騙されているわけでも操られているわけでもない、敵対する気満々の二人なので味方になるとしたら余程脚本に説得力がないとダメですね。

 そして8時からは『仮面ライダー龍騎』
 今年はこれが本命です。13人の仮面ライダーがそれぞれの思惑を持って鏡の世界に潜むモンスターと戦うというのがメインのストーリー。最後に生き残れるライダーは一人だけという絶対的なルールの下、ライダー同士の戦いも繰り広げられます。現在登場しているのは4人(うち1人は死亡)ですが来週は5人目が登場しそうな予感。3人目はただの悪人(刑事でしたが)だったのでイマイチでしたが、4人目のライダーは不老不死を求める弁護士。あらゆる欲望を満たしたいと豪語する彼は、主人公の龍騎と行動を共にするナイトの二人が立ちふさがってもまるで相手にならないほど強力です。
 不老不死を求める事情や、周囲の人間関係など、謎が多くて引き込まれます。

18時30分からは『サイボーグ009』
開始から2クール目の今回は総集編「ギルモア・ノート」でしたがただの名場面集ではなく、話の一環として作られていたのが嬉しい。やはり手はかけて欲しいものです。
(2002/04/21)

4月22日の読書と生活 #0691
■自動車日記 第十回

 21日の日曜日も朝からドライブ。
 両親が中古の家具を捜したいと言うので、両親を乗せて近くのヤマトホームへ行きました。あまりメジャーではないと思いますが、ヤマトホームは引っ越しの際に引き取った家具などを修理して売っているようです。実家に置くための洋服棚を2点購入して2万円。どちらも新品同様のきれいなものでした。
 僕は特に目的もなくぶらぶらしていたのですが、二人がけのソファが2500円で売っていたので思わず購入。わずかに焦げた部分がありますが、どうせ布をかけてしまうので問題ありません。
 しかし、六畳一間のどこに置くのか頭を悩ませています。
 さて、車はヤマトホームの駐車場に止めてあったのですが、そこは少し前傾していて嫌な感じのところ。シフトをRに入れ、左足でブレーキを踏みながらじわじわとアクセルを踏み、ブレーキを離したのですがなんと車はバックせず、前に向かって進んでいきます。すぐにブレーキを踏み直して止めたのですが、どうみても表示はRに入っています。おかしいと思ってもう一度やってみたところ、やはりエンジンが回転するだけでトランスミッションが入っていないようでした。仕方ないので一度Pに戻して再チャレンジ。今度は前に余裕がないのでもし入らなかったらぶつけてしまいます。
 しかし、三度目の正直で発進できました。実は前にも停止状態から発進できない事がありました。コンソールに出ているシフトの表示が実際のトランスミッションと食い違うようです。
 停止状態で発進できないのはいいですが、今回のようなケースは致命的。日産のディーラーに電話して車を持っていく事になりました。
 で、車を見てもらったわけですが「なんともない」と言われてしまいました。シフトの入りが甘いとそうなる、という事でしたが、そもそもシフトが中途半端な位置で止まってしまうのはどうでしょうか。しかも、コンソールでは入っているように表示されているわけですからね。我が家の日産リバティでは、コンソールの表示以外でギアがどこに入っているか知る事はできません。
 結局、ディーラーではどうしようもないので日産にメールで問い合わせをしています。車も乗ってみるといろいろ出てくるものですね。
(2001/04/22)


4月23日の読書と生活 #0692
■書感『震源』
 著者:真保裕一
 出版:講談社文庫
 定価:876円
 初版:1996年10月15日
 関連:真保裕一

 主人公の江坂は地震火山研究官。ミスをして職場を変わった同僚の失踪を調べるうちに、思いもよらぬ陰謀の世界に巻き込まれる……というのがストーリーです。警察内部での不正を描いた『密告』や食品の輸出入に伴う疑惑がテーマだった『連鎖』などと同様、地震や火山の観測・研究という独自の世界を舞台に話が進行していきますが、この『震源』ではそこからさらに話が広がっていきます。冒頭から登場する内閣調査室の門倉は登場場面が少ないながらもこの物語のもう一人の、もしくは真の主人公と言えるかも知れません。
 あいかわらずと言うか、真保裕一の作品には不倫をする人間が出てきますが、今回は意外な形でそれが話に絡んできます。
 スケールが大きいだけに、一部には出てきただけで描き切れていない登場人物などもいますが、これまでにない興奮が味わえました。どうもこの『震源』はここからさらに繋がっていくような気がしますが、あえて下調べはせずに他の作品も読んでいくつもりです。
(2001/04/23)

■『プロジェクトX』我が友へ 病床からのキックオフ

 今回はJリーグ設立にまつわるドキュメンタリーです。
 病に倒れ、腎臓を失って社会復帰もままならなくなった元サッカー選手の木之元興三が、釜本の引退後低迷する日本サッカー界を盛り上げるため、プロリーグの発足を目指します。
 地域密着型のチームを立ち上げるためにチームから企業の名前を外し、海外の有名選手を呼び込むなど、当時の事を思えば無茶としか思えないような成功の連続には驚きます。
 発足時のJリーグは今から見るとレベルの低いものだったかも知れませんが、そういう時期にサッカーに人生を捧げた人々が今のサッカー界を作っているのですね。現在でも見かけるサッカー関係者なども数多く登場するため、いつものプロジェクトXとはまた違った感覚で見られました。
 Jリーグの設立はこうして伝説のように語られる事になっていますが、期待するのはやはりこれからの事。ワールドカップ優勝も夢物語ではなくして欲しいです。
(2001/04/23)

■車の話

 先日の自動車日記で書いた日産リバティの「コンソールパネルでRと出ていても実際は入っていない」という不具合ですが、火曜日にさっそく日産から返事がありました。技術者を派遣し、ディーラーを窓口に対応をしてくれるそうです。早い対応で何より。もちろん、最初から100%の製品を作ってくれればベストですが、実際そうはいかないでしょうね。
 しかし、こういう時の対応が素早いとこちらとしても好感は持てます。些細な不具合ではありますが、時と場合によっては重大な欠陥となり得るので、なんらかの対応をしてもらいたいと思います。
(2001/04/23)


4月24日の読書と生活 #0693
■書感『吠えろペン』4巻
 作者:島本和彦
 出版:小学館サンデーGXコミックス
 定価:553円
 初版:2002年5月20日
 関連:島本和彦

 あいかわらず無茶な設定の漫画を書き続ける島本和彦ですが、何より本人がそれを楽しんでいそうです。これで単なる自己満足に終わらないのは作中で良く言われるように「魂が入っている」からでしょうか?(笑)
 熱血する漫画家、炎尾燃とそのアシスタント達が繰り広げる限界ぎりぎり日常を描いたこの『吠えろペン』
 連載漫画ですが、どうも一巻ごとにテーマがあるようで、1巻は炎尾燃とアシスタントの活躍を描き、2巻では様々な事件に遭遇し、3巻では様々な漫画家が登場し……という流れできています。そして今回は、炎尾燃がプロレスラーやラジオのパーソナリティなど様々な職業と対決します。
 説明してしまうと話はばかばかしいのですが、絵とネームの迫力に押されて読んでしまいます。島本和彦の作品は本当に漫画でしか表現できないですね。
(2002/04/24)

■書感『男は旗』
 著者:稲見一良
 出版:新潮文庫
 定価:440円
 初版:平成8年12月1日
 関連:稲見一良

『セントメリーのリボン』を読んではまった稲見一良です。これが2冊目。ハードボイルドを求めて借りたのですが、読んでみるとちょっと違っていました。言うならば大人のための冒険物語というところでしょうか。
 語り手である主人公はなんとコクマルガラス。主人の安楽さんは客船、シリウス号を改造したホテルを経営しています。本物のサービスを提供したいと願う安楽さんですが、ホテルは徐々に時代に取り残されていきます。そんなシリウスに、能力がありながらも社会に居場所のない人々が集まり、やがて大きな冒険へと乗り出します。
 良い意味で期待を裏切ってくれた作品でした。リアリティの中に現代の冒険を描いた『セントメリーのリボン』とはうって変わって、こちらは荒唐無稽な登場人物が大活躍する話。
 本当にただ夢のような冒険を描いているわけですが、それが読者の冒険心を刺激するのです。この場合の冒険心は、本当に何かをしようという心ではなく、空想を楽しむ方のものですね。さて、作中に登場する安楽さんとホテルシリウスは実在するそうです。稲見一良もそのホテルの存在に冒険心を刺激されたのでしょうね。
(2002/04/24)

■車の話、その後

 不具合を見るために、実家のリバティは日産の技術者の方が持っていってしまいました。代車として旧型のプリメーラが来ていたようですが長引くとの事で試乗車のリバティを置いていきました。煙草臭いのを除けば家の車と変わりません。
 しかし、せっかく置いていくなら何か他の車が良かったです。スカイラインやステージア、プリメーラワゴンなどにも乗ってみたいところ。しかも、僕の初心者マークは家のリバティと一緒に持って行かれてしまいました……。
(2002/04/24)


4月25日から4月28日の読書と生活 #0694

■書感『盗聴』
 著者:真保裕一
 出版:講談社文庫
 定価:467円
 初版:1997年5月15日
 関連:真保裕一

 これまで真保裕一の長編小説を読んできましたが、この『盗聴』は短編小説集です。短編のうまい人は長編も書けると言われますが、逆が成り立つとは限りませんね。
 しかし、真保裕一は両方いけます。

 表題作『盗聴』は盗聴装置の発見・駆除を業務とする会社を舞台に、彼らが巻き込まれた殺人事件を描いた一作。これまでの作品から考えるとこれがもっとも真保裕一らしい作品で、『ホワイトアウト』でも登場するテロ組織「赤い月」も登場します。他の小説では簡単な小道具としてしか使われない盗聴という題材をメインに据えて興味を引きながら、まったく別な方向へ物語を運んでいくその手法は相変わらずです。

『漏水』『私には向かない職業』の二編は軽いユーモアを漂わせながら展開するテンポの良い短編小説。『漏水』の方はかなりブラックですが、それぞれの場面が自然と映画のように頭の中で展開していきます。『私には向かない職業』は有名なミステリ長編『女には向かない職業』のもじりですね。ここでいう職業は探偵のこと。風采の上がらない探偵が主人公なのですが、これがかなりの凄腕。何もかもが主人公の思いのままに展開していく様は爽快ですが、ただタフな探偵が活躍する話にはならないのがさすがです。

『再会』『タンデム』は青春を共有した者たちの人生が数年の後に再び交錯するという話。こちらは人間の暗部をえぐり出していくという点でやはり真保裕一らしい作品でした。
(2002/04/25)

■代車

 実家のリバティを工場に出しているために来ている代車の白いリバティ、乗ってみました。なんとアクセルもブレーキも実家のものより効きが良いです。信号待ちからの加速などはとても同じ車とは思えません。家の車は走行距離も短く、高速道路のように負荷をかける乗り方をしていないので、まだエンジンの当たりがついていないのかも知れませんね。それとも、代車がよく整備されているのかどちらかで。
 どちらにせよ、同じ車でもずいぶん違うものだと驚き。
(2002/04/26)

■『ゴールデンボール』

 先週に引き続いて金城武主演の『ゴールデンボール』を見てしまいました。コメディタッチではありますが、ボーリングの勝負にからめて主人公の芥川(金城武)の過去が明かされたりとなかなか見応えありました。脚本、野島伸二なんですよね。
 真ん中を狙うとピンが左右に弾け、別れ別れになるというかつての恋人の感傷的な台詞を引きずって、簡単なスプリットが取れないという芥川がなかなか泣かせました。
(2002/04/27)

■『仮面ライダー龍騎』

 ついに5人目の仮面ライダーが登場。名前は不明ですがエイのモンスターと契約しているようです。ジャーナリスト、弁護士、刑事などなかなか多彩な顔ぶれに今度は占い師が加わります。この新しいライダーの役者はかつて『ウルトラマンガイア』でガイアのライバル、アグルを演じていました。『ガイア』ではむしろ主人公より格好良かった味のある役者です。
 ライダー同士の争いを止めるという思想は主人公と同じですがどう展開していくのか非常に楽しみ。
(2002/04/28)

■サイト更新

 晴読雨読を新しくしてから更新の止まっていたサイト『世網書庫』を一気に更新しました。溜まると面倒なのでCGIか何かにして更新を簡単にしようと思っているのですがまだ考え中です。特に、本は450冊、作家は180人を越えているのでデータ化するだけでも大変そうです。
(2002/04/28)



4月29日の読書と生活 #0695

■書感『あずみ』二十五巻 独眼竜の逆襲
 作者:小山ゆう
 出版:小学館ビッグコミックス
 定価:505円
 初版:2002年6月1日
 関連:小山ゆう

 奥州の雄、伊達政宗を中心に企てられる幕府転覆計画を防ぐという任務を受けたあずみ。しかし、失った生活の糧と誇りを取り戻そうとする彼らの中には人柄の良い立派な人物もいれば、村を飢えさせないため必死になっている人々もいるのです。多くの人が血を流さないために、争いの目を絶っておかなくてはならないという天海の考えに、あずみは疑問を憶えます。一方、東北の地を旅する宮本武蔵はあずみの身に付けた武術に惹かれ、同時にあずみたちの役割に気づいてしまいます。
 伊達家への士官を望む武蔵ですが、自らの剣に誇りを持っている彼は役目のために人を斬るつもりはなく、士官してもあずみと戦うつもりはないと言います。しかし、強い者を求める武蔵はあずみと戦わずにいられるのでしょうか?
 天下一の剣豪、武蔵とあずみの関係に注目です。
(2002/04/29)

■書感『我が友 本田宗一郎』
 著者:井深大
 出版:ごま書房
 定価:1100円
 初版:1991年12月30日
 関連:『F1 地上の夢』

 ソニー創業者の井深大がホンダの創業者、本田宗一郎を語った本です。ソニーとホンダという日本が世界に誇る二大メーカーの創業者同士に親交があったというのは驚くべき話ですね。この二社、事業のうえではほとんど関わりがないそうです。ですから、あくまで二人の友情という事なんですね。
 以前紹介した『F1 地上の夢』でも本田宗一郎にまつわるエピソードは多く、偉人と言うよりは「無茶苦茶な事を言うおやじ」という印象の強い人ですが、今日まで受け継がれるホンダスピリットの根本は間違いなくそこにあります。
 これまで語られてきた本田宗一郎は部下から見た面が多かったですが、この本では本田宗一郎と同じような位置に立っている井深大の視点によるため、より人間としての魅力が描き出されています。また、語り手である井深大の温かい口調も印象的です。
(2002/04/29)

■模様替え

 先週の日曜日に中古で買った洋服箪笥が実家に届きました。
 僕が買ったソファも一緒です。
 まず、洋服箪笥を家に入れるところから始めたのですが、廊下が狭いので実は通すだけでぎりぎり。実家は二世帯住宅の2階なのでベランダから入れる事はできません。結局、様々な家具の大移動をしてなんとか入れる事ができました。動かしたのは二十年ぶりというものまであり、裏側は埃でたいへんな有様でした。ほとんど夕方までそれでつぶれてしまったのですが、次は自分のアパートの部屋にソファを入れるという仕事が。
 やはり六畳一間の部屋にソファはちょっと厳しかったようですが、いろいろ考えたすえにソファで部屋を二つに仕切るような形にしました。
 結局、部屋にソファが入るようになったのはいろいろといらない物を捨てたからです。しかし、こんなに余分なものがあったとは……。
 しかもまだまだ捨てられそうです。
(2002/04/29)



世網書庫
晴読雨読 百書夜行 文人累々 百日百話
メールマガジン登録